近頃は日本人のマナーをクイズ形式にしたり、うんちくを語ったりという番組が放送されたりしていますが、その中に上座と下座の紹介があり、会議場や料亭、宴会場、果ては車、乗り物の座席位置にまで、上座、下座の指定がきちんと決められているのだという事を知りました。
もちろん、雛人形といえど例外ではなく、高い段から身分の通りに順々に飾られているのです。
さて、雛人形の上段から下段にかけての解説を順々にしてまいりましたが、今度は、左右の順序にもきちんとした理由付けがされているというお話をしましょう。
雛壇というのは、私個人の勝手な解釈であり、すこしピントがずれているかもしれませんが、屋根のついていないリカちゃん人形セットのような空間を作り出しているのではないか、ということです。
もちろん、位の差はそのセットにはありませんが、例えば家であったり、別荘であったりしても、その空間に配置される順序がきちんと決められているのが雛壇であると思うのです。
ここでいう家、別荘は、時代でいうなら宮中や御殿ということになりますが、その宮中で上位に当たる人から順に左側に座る事が決められていました。
先にも触れましたが、親王は天皇、皇后である訳ですから、その親王から見て、下段にいる三人官女や、その下段にいる五人囃なども、左から位が高い事になります。
言い換えれば、雛壇を正面から見据えた時、向かって右側から上位の並びとなっている訳ですね。
ですが、「こちらでは左右逆に雛人形を飾っているよ」という声が聞こえてきたりします。
仰るとおり、日本全国の全ての雛飾りがこの配列に倣っていると言えない事実があるのです。
当然といわれれば当然ですが、ひな祭りの主役は女のお子様と雛人形ですよね。雛壇の数や飾りの多少など、個々のご家庭で差はあるでしょうが...(続きを読む)
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